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高祖役行者報恩大会

修験道の開祖である役行者は大宝元年(701)六月七日に箕面天上ヶ岳において昇天されました。

以来、聖護院ではこの日を宗門の聖日と定め、高祖役行者の遺徳を偲んで法要を執り行っています。

茶道速水流宗匠による献茶式、法華経三味供、採橙大護摩供などが盛大に修され、当日限定の特別祈願札に、諸願成就の御利益を祈祷いたします。

法要当日は本ページよりライブ配信をご視聴いただけます。

令和五年六月七日 高祖役行者報恩大会こうそえんのぎょうじゃほうおんだいえ 式次第

午前十時 茶道速水流家元 献茶式

茶道速水流宗匠・速水宗燕師の点てられたお茶を、高祖役行者へとご供養いたします。

点茶の作法には聖護院門跡所蔵の乾山作の茶器や、後水尾天皇の宸翰、流祖が光格天皇に献茶されたときの茶杓等が用いられ、雅な世界が展開されます。

献茶式後は光格天皇の仮御所となった御学問所や、重要文化財である後水尾天皇所縁の書院にて、速水流門下の方々による茶席が設けられます。

※一般の御参拝はいただけません

放送開始 六月七日 午前十時より

午後一時 法華懺法講法要

法華懺法は法華経・観普賢経に基づいて天台大師・智顗が編集した、心身の罪過を懺悔し、二世安楽を祈るための修法です。

人間は眼・耳・鼻・舌・身・意という六つの感覚器官(六根)のそれぞれで、自覚・不自覚の過ちを、過去世より積み重ねています。

襲衣という珍しい衣装を纏って修される儀式では、その罪を仏・法・僧の前に打ち明けて心身の汚れを除き、本来の清らかな仏心を見出して、悟りに至ることを願います。

※一般の御参拝はいただけません

放送開始 六月七日 午後一時より

午後三時 採燈大護摩供

高祖報恩大会の最後に、燃え上がる炎の中に仏を感得し、煩悩を祓う採燈大護摩供が屋外にて厳修されます。

護摩に際して頒布される祈願札は、護摩の煙による薫香で加持されます。さらに特別祈祷では山伏が祈願文を奉読し、一層の祈念が込められます。

山伏の装束の由来を説く山伏問答、結界の内外を清める前作法など、古式ゆかしい作法の数々を、一般の方でもご自由にお参りいただいて間近にご覧いただけます。

放送開始 六月七日 午後三時より

特別切絵朱印

修験道の世界では、役行者は「神変大菩薩」という尊称でも呼ばれます。
その歴史は寛政十一年(1799)、ここ聖護院から始まりました。

時の天皇は、幼少期を聖護院で過ごされ、天明の大火の際には聖護院に仮御所も置かれた光格天皇。
数々の深いご縁から役行者へと諡号(業績を称える名前)を下賜されることとなり、役行者の法門の正統な後継である聖護院において、勅使より聖護院門主・盈仁親王へと書状が手渡されたのです。
全文が御宸筆(天皇の直筆)の勅書に示された、その称号こそが「神変大菩薩」でした。

「神変」は人知を越えた神秘、「大菩薩」は人々を助け導く仏教者の理想を意味します。
修験道の開祖として役行者が残された霊験や功績への敬慕を込めたこの尊称は、のちに修験道各派でも広く宝号としてお唱えされるようになりました。

この由緒にちなみ、聖護院では高祖報恩大会にあわせて「神変大菩薩じんべんだいぼさつ」の特別切絵朱印を頒布いたします。
切絵によって光格天皇御宸筆そのままに現された書体が、修験道の歴史の息吹を伝える、貴重な一枚です。
なお、頒布開始は法華懺法講法要が終了次第(14時過ぎ頃)となりますのでご注意ください。

※配信は事前の告知なく変更・中止になる可能性があります。

※特別朱印は1枚1000円、デザインは変更になる場合があります。

※特別朱印は頒布開始時刻以前にお越しいただいてもお渡しできませんのでご了承ください。

※数量限定、無くなり次第頒布は終了いたします。