修験道のはじめ
日本人は昔から山には神々が宿ると信じ、山の神を信仰して来た山岳信仰、自然崇拝に源を発した民族信仰を持っています。
これは日本の国土が山に覆われ、四季折々に変化する大自然と信仰が結びついていたからです。
山自体をご神体(法体)として拝むことに始まり、山の中、つまりご神体の中に入って修行することにより呪術的な験力を得る事を望んだのです。
また仏教が伝えられると仏教と融和し、神道・儒教・道教・陰陽道等をも融合して仏教的神道的色彩の濃い日本独自の神仏習合・権現信仰の色彩が強い修験道が完成されて来ます。
修験道では今から約1300年前に誕生された役行者神変大菩薩を開祖と仰ぎ、聖護院では平安期の高僧、第5代天台座主智證大師圓珍を中興の祖と呼んでいます。
修験道は山岳崇拝の精神を基とし、厳しい山々で修行し、困苦を忍び、心身を修練し、悟りを開いて仏果を得る、という出家・在家を問わない菩薩道、
即身即仏を実修する日本古来の宗教です。

聖護院の山伏になるには
聖護院の山伏になる、と言う事は、聖護院から先達の辞令を頂くという事です。
先達の階位は七段階に分かれ、この階位は経験と技量、年数を考慮し上がる事が出来ます。
又試験を受けて、聖護院に伝わる特別な法儀の資格を取得する事も出来ます。
また、他の宗門の方であれば、その宗門から頂かれた書類があれば、
帰入(他宗門より修験に入る)手続きをする事により、本宗の規定で編入する事も出来ます。
詳しくは聖護院まで直接連絡をとり、寺のお坊さんと話をして頂ければ良いと思います。
来る者拒まずですが、誰にでも聖護院の山伏の資格を渡すと言う訳では有りません。
ここで肝心な事は、
「聖護院の山伏になったら、今までの信仰を捨てなければならない」
「家の宗旨を変えなければいけない」
と考えないでください。
修験の道は、あなたがこの世に生を受け、どう生きるかを探す一つの道です。
あなたの道なのです。
そこに今までの信仰、家の宗旨を変える必要は何も無いのです。
ご先祖様の信仰があり、今までのあなたの信心があり、これからのあなたの道をさがすのですから。
家の宗旨や今までの信仰を否定してはいけません。
修行したい方へ
共に修行をしたいあなた。
一つの道として山伏があります。
ちかごろ目的の不純な修行が多く、「修行」という言葉にアレルギーを感じている人も多いはずです。
修行とは、”毎日の生活が則ち修行である”ということに気づき行動する事です。
修験道の世界は年令性別、老若男女を問わずだれでも門をたたくことができます。
大事なキーワードは、「信仰とは自由である」と理解してください。
「一度入ったら抜けられない」
「抜けてもええけど、何が起こるかわからへんでぇー」
などと脅しとも取れる言葉の鎖で、がんじがらめにされ、苦しんでいる人を良くみかけます。
私達は真面目に修験の道を志す人には「来るもの拒まず。去るもの追わず」の姿勢でみなさんに接しています。
私達の修行に参加・見学したい方は 年中行事 のコーナーに聖護院の行事や修行を紹介しています。
まずはそこから参加・見学してみれば如何でしょう。